阪神ドラフト1位大山が、23日からの広島3連戦で1軍デビューを目指す。金本知憲監督は結果と内容が伴えば、1軍で英才教育を継続する方針だ。

 「そういう(1軍体験の)要素もあるけど、結果を残せば打っている選手を(2軍に)下げるわけにはいかんでしょ」。

 その他の一問一答は以下の通り。

 -大山は1軍デビューの出しどころが難しい

 金本監督 難しいね。あいつはサードだけど、今1軍で出られるチャンスとなれば、サードにはトリがいるんだから。ファーストか外野かな、と。将来的にはもちろんショートとかセカンドも視野に入れて。器用な子だからね。肩も強いし、脚力も意外とあるから。今はやっぱり外野、ファーストになってくる。

 -出場選手登録を抹消している先発陣が再登録されるタイミングまでに、まずは結果を出してほしい

 金本監督 う~ん、どうかなあ。試合に流れによって使えるチャンスが巡ってくるかどうかがまず問題だけど、来なかったら無理して使うことはないんだから。1軍は1軍で勝負しているんだから。

 -将来の大砲候補

 金本監督 もちろん大きく育てたいし、器用に早く小さくまとめる風には、思っていない。できるだけスケールの大きな、そういう思いで取った選手だからね。伝統がそうでしょ? 早く作って小さくまとめて器用に…終わってみればレギュラーじゃない、そういう風にならないように、僕らもサポートしていくし、彼もそう思ってほしいし。目先で言いすぎなんですよ、君たち(報道陣)も(笑い)。

 -ここから夏場になって体重が落ちるものだが

 金本監督 落ちてきたりするだろうけど、5キロぐらい増やさせてるから。しっかり食事も取らせて。これから減っていくのは仕方ない。夏はオレも苦労したもん。食事が1日の大きな練習だったからね、3食の。

 -まだ若い選手は食事を練習にできていない

 金本監督 食べていないということは聞くけども、だいぶ意識は変わってきたみたい。車と一緒でガソリンを入れないと動かないわけだから。いいエンジン積んでもガソリン入れないとしょうがないでしょ?

 -当初は球宴付近を1軍昇格のメドとしていたが

 金本監督 ある程度、目標値はいったからね。筋力的にも体重的にも。同じ体脂肪率で体重もきっちり増やしてくれたから、そこはもう合格点ですね。2軍のトレーナーとかスタッフのおかげですよ。

 -大山のような若い選手が活躍してくれたら、チームはさらに活性化する

 金本監督 甘くないですよ、プロ野球は(笑い)。

 -相手にデータがそろっていないうちがチャンス

 金本監督 どうかな。運もあるからね。敗戦処理の投手と当たるのか、ジョンソンか岡田か、とでは違う。そこらへんを見極めしてあげないと。