広島は最大6点差を追う劣勢となりながら、5点差の9回に打者9人の攻撃で6得点を奪い逆転した。

 先頭のバティスタ、菊池に1発が出ると、2点差とした2死一、三塁で代打新井がバックスクリーンへ逆転3ラン。劇的な逆転勝利で2位阪神とのゲーム差を8に広げた。試合後、新井のヒーローインタビューを聞きながらクラブハウスへ向かう緒方孝市監督(48)の談話は以下の通り。

 -9回に猛攻を見せた

 緒方監督 また新井1面?(笑い) 今日も全員でね。先発投手が試合を作れない中、後を投げてくれた投手もそう。野手が最後の最後まで諦めないで攻撃に集中して打席に入ってくれた。みんなで勝ち取った勝利。その中で、今日の主役は新井ということです。

 -最大6点差を逆転

 緒方監督 これだけの点差になっても、神宮の半分を真っ赤に染めて最後まで応援してくれたファンの気持ちに応えた選手を本当に褒めてあげたい。すごいよ。

 -途中出場の選手も結果を残した

 緒方監督 途中から出たバティスタにしても新井にしても少ない打席で結果を求めて、いかに自分の仕事をするか。その意識がみんなにつながった結果だと思う。

 -9回の攻撃は選手起用もすべてはまった

 緒方監督 作戦のことはあまり言いたくはないけどね。(2点差に迫った2死一、三塁で一塁走者を)走らせたら(代打新井が)歩かされる可能性も高いし。その中で長打が出て(本塁に)かえってきてくれればというのはあった。

 -その期待に新井が応えた

 緒方監督 一振りで決めた新井が、今日の主役だって。