ヤクルト奥村展征内野手(22)が古巣からプロ初安打を放った。2回2死走者なし。巨人菅野の初球を迷わずに振りぬいた。143キロの外角低めへのシュート。はじき返した打球は左翼前で跳ねた。

 プロ4年目でともった「H」のランプに塁上で笑顔を見せ、攻守交代の際にはベンチに引き上げながら思わずガッツポーズを出して喜びをあらわにした。

 13年ドラフトで巨人に入団。小林、田口らと同期だったが14年オフに相川のFA移籍による人的補償でヤクルトへ移籍した。古巣相手での一打に「うれしいです。1打席目の1球目。甘めに来た球をしっかり振れた」と喜んだ。

 巨人菅野から初安打を打つことが目標と話しており「タイミングもたまたま(巨人戦)で、ピッチャーも菅野さんというのもたまたま。うれしい」と感慨深げ。球場から引き上げる際には、偶然居合わせた巨人の選手らから「ナイスヒット」と声をかけられていた。