自身最長不倒となる140メートル弾で、本拠地移転後1000勝の節目を彩った。日本ハム大谷翔平投手(23)がロッテ14回戦(帯広)の8回、右翼席場外へ推定140メートルダメ押し弾を放った。左太もも裏肉離れから復帰後38打席目で、4月5日ロッテ戦以来となる今季3号ソロが飛び出した。

 照準を合わせ、豪快なスイングでぶち抜いた。十勝平野を見渡せるほどに高々と上がった打球は、右翼席を飛び越えて場外に消えた。「(帯広は)なかなか来る機会がないので、勝ててよかったです」と久々のアーチを振り返った。

 狙いすました1発だった。「そろそろ打ってよ」。この日先発の上沢から、ベンチでハッパをかけられた。ロッテ唐川の初球、134キロのスライダー。「初球からいきました。勝ち越した後だったので」。内角高め。コースに逆らわず、珍しく右方向へ引っ張った。