ソフトバンク石川柊太投手(25)が今日8日に先発し、ロッテ石川と2度目の「石川対決」に挑む。前回は6月7日に交流戦でヤクルト石川と対決。6回1失点、12奪三振の好投で年俸1億8000万円のベテラン左腕に投げ勝った。今回は侍ジャパンでも活躍した、年俸1億3000万円のエース格右腕だ。育成出身の年俸500万円右腕は「肩を並べるレベルじゃない。(相手は)制球がいいのに150キロを投げてくるバランスがいい投手」と敬意を払う。

 「(同じ石川として)くだらない投球で情けない試合にしないようにはしたい。(対決は)全然意識していない」と、自分に言い聞かせる。意識過剰になりマウンドで自分を見失わないためだ。

 「石川といえばゴルフの遼君。それか卓球」と石川遼、石川佳純の名前を挙げた。今季、球界の石川はヤクルト石川が4勝、ロッテ石川が2勝と勝ち星が伸び悩んでいる。勝ち星がつけば5勝目で、数字上は“キングオブ石川”となる。「結果的にそうなればいいですけど、チームが勝てばいい」。楽天、西武と3強争いを制するためにも最下位ロッテに取りこぼしはできない。

 ZOZOマリンでは初登板。7日はキャッチボールなどで調整後、マウンドの傾斜も確認した。「風が強いとは話を聞いている。もともと決め球のフォークが落ちたらいい」。現在の決め球パワーカーブと合わせフォークでも勝負する。育成出身、大卒4年目遅咲きの石川の名を世間に知らせるためにも負けられない一戦だ。【石橋隆雄】