痛すぎる離脱だ。中日は14日、ダヤン・ビシエド外野手(28)が、13日に名古屋市内の病院で「右腕の尺骨骨折」と診断されたと発表した。この日、出場選手登録が抹消され、今季中の復帰は絶望となった。13日ヤクルト19回戦(ナゴヤドーム)で6回、右上腕に死球を受け、7回の守備から交代していた。

 3カード連続勝ち越しと上向いてきたチームにとって大打撃だ。ビシエドは8月に入り打率3割4分1厘と快音を響かせていた。来日2年目の今季はここまで87試合で打率2割5分、18本塁打、49打点。米国の市民権取得のため約1か月間、チームを離れていた。再合流した際は「抜けた期間を取り戻せるような仕事をしたい」と誓っていたが、無念の離脱となった。

 チームの窮地を救うべく、高橋が3カ月ぶりに1軍合流する。今季は2軍が主戦場。昇格をひたすら待っていた。ナゴヤ球場で荷物をまとめ「やってきたことをやるだけです」と話し、今日15日DeNA戦が行われる横浜へ向かった。「悪いことを考えてもしょうがない。本当にやるだけなので、僕は」と表情を引き締めた。【宮崎えり子】