ソフトバンクが誇る大砲3人が楽天岸に3発を浴びせ4点を奪った。まずは柳田だ。1回、2死二塁。2ボールから岸の外角チェンジアップを高々と打ち上げると、打球はそのまま左中間最深部へ吸い込まれた。リーグトップタイに並ぶ先制28号。柳田は「来た球に反応した。しっかり間が合った。今日の打撃内容はよかった」と納得の一打だった。工藤監督も「(打った)音を聞いて詰まったか(バットの)先かと思ったが、さすがギータ。ナイスパワー」と驚きの表情。柳田は前カードのオリックス2連戦では7打数無安打だったが「相手にいいところに投げられたので、切り替えやすかった」と、引きずらなかった。

 1点差の7回にはデスパイネ、松田が、今季7度目となるアベック弾を2者連続アーチで決めた。デスパイネは「完璧な当たりだった」とバックスクリーン左に135メートルの特大27号ソロを突き刺した。続く松田はスライダーに逆らわず右翼スタンドへ20号ソロを運んだ。「僕も(2人に)続こうと思っていたのでよかった」。アベック弾の不敗神話も伸びた。3人そろい踏みは6月8日ヤクルト戦以来今季2度目だ。

 松田は3年連続20号をマーク。球団では04~06年ズレータ以来の快挙だ。プロ12年で20号越えは5度目。以前は骨折などケガが多かったがこの3年間は全試合出場を続けている。「まずは今日勝ったので、また明日」と松田はすぐに切り替えた。今日19日の則本も攻略し、一気に独走態勢にする。【石橋隆雄】