ロッテ井口資仁内野手(42)が引退試合となった日本ハム25回戦(ZOZOマリン)で、同点の2号2ランを放った。1-3の9回無死一塁で、増井の149キロをバックスクリーン右横に放り込んだ。土壇場で追い付き、延長12回のサヨナラ勝ちにつなげた。20年前のデビュー戦で満塁弾を放った男が、ラストゲームでも鮮烈な1発。日米21年間の現役生活を最高の形で締めくくった。

 現役最終戦で本塁打を打った選手は、86年山本浩二(広島)87年衣笠祥雄(広島)89年中畑清(巨人)91年田代富雄(大洋)95年原辰徳(巨人)08年小野公誠(ヤクルト)13年小池正晃(DeNA)らがいる。中畑は公式戦最後の10月13日ヤクルト戦で打ち、その後の日本シリーズ第7戦でも1発を放った。田代は10月10日阪神戦の現役最終打席で満塁弾。小池は10月8日阪神戦で2本塁打した。井口はデビュー戦の第3打席で満塁本塁打を打ったが、小野は97年7月20日の「プロ初打席」と08年10月12日の「プロ最終打席」の両方で本塁打を記録した。