左手親指を骨折し2軍での調整を続けていたソフトバンク内川聖一外野手(35)が28日、ウエスタン・リーグ中日戦(タマホームスタジアム筑後)に4番一塁で先発出場し、守備面の最終調整を終えた。今日29日から1軍の大阪遠征に同行し、明日30日のオリックス戦(京セラドーム)からゲームに復帰する。

 「球が飛んでこなかったけど試合の緊張感の中でやれたのでよかった。気分的に違いますからね」。守備機会は内野ゴロの一塁送球を受けた4度だけ。それでも十分だった。「もう明日からは新しい気持ちでやらないと。(リハビリ中の)2カ月間も野球をやっていないのは初めての経験。そんな中でいろいろと感じたことやりたい」。

 左前打を放った2打席目から左親指に巻いていたテーピングも外した。「(バットを)操作できないといけない場所だし、影響はなかった」。5回までの出場予定もプラス1打席をリクエストして6回まで出場。CS突破、そして悲願の日本一奪回に向け、頼れる「4番」が戻って来る。