巨人が2リーグ制後では球団初の“7連勝フィニッシュ”で大逆転劇を呼び込む。今日30日からの阪神2連戦を含め、残り3試合。Aクラスを争うDeNAよりも1試合少なく、11年連続となるCS進出には3戦全勝が求められる。

 29日、東京ドームでの全体練習後、高橋監督は「明日勝たないと3戦全勝にならない。まずは目の前の初戦を勝たないと。勝って初めて、どうこうの話となってくるので。勝たないと話にならない」と、一戦必勝を説いた。

 現在4連勝中で、3連勝を決めれば7連勝でシーズンを終えることになる。巨人は2リーグ制後では1970年、1989年、11年の6連勝締めが最長。7連勝締めを達成できれば、史上初となるシーズン13連敗からのAクラスがさらに現実味を増す。

 なりふり構わずいく。指揮官は「多少ビハインドでも勝ちパターンの投手を持っていく」と総動員の構え。10月3日のヤクルトとの最終戦(神宮)ではマイコラスをリリーフ待機させるほか、セットアッパーのマシソンを早めの6回から投入するプランも秘める。

 必勝の思いは、選手も共有する。阿部は「負けられない状況が続いていることは変わらない。短期決戦のつもりでやる」と代弁した。今こそ、巨人が意地を見せる時だ。【浜本卓也】