独立リーグ「ベースボール・ファースト・リーグ」の兵庫でプレーする井川慶投手(38)が5日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で行われた阪神2軍との練習試合に先発登板した。

 1回に連打されて1死一、三塁で陽川に中犠飛で先制されたが2回以降は立ち直る。

 圧巻は3回だ。先頭北條を変化球でハーフスイングの三振に抑えると、原口には直球勝負を挑み、140キロ高め速球で空を切らせた。3回1失点で、今季最終実戦登板に納得の表情。「1失点ですが、精いっぱいできたかな。(鳴尾浜は)2、3年ぶりです。すごく楽しめました。やりきった感はあります」。

 古巣阪神の後輩と向き合って、存在感を示した。今後の去就について問われると「(球団の)イベントもある。すべて終わってから考えようと思います」と話すにとどめた。