中日白井文吾オーナー(89)が“実りの秋”を厳命した。13日、名古屋市内で森監督からシーズン終了の報告を受け、2時間を超えて会談。借金20で5位に終わったチームの再建を目指し「秋季キャンプをいいかげんなものではなく、中身の濃いものにしてほしい」と強く求めた。

 そのために、今秋のキャンプは名古屋にこもる。例年、秋季キャンプは選抜された投手陣が沖縄や岐阜などに移動していたが、今年はナゴヤ球場に全員が集う。投手では岩瀬、野手では荒木が来季のコーチ兼任も決定。若手はこの秋からコーチ業も始める投打のベテランから学び取ることができる。

 森監督は「初めて監督をして、野手も見た。走ること、打つこと、バッテリー。経験を生かさないといけない。過ちを繰り返さないように秋季キャンプに臨みたい」と誓った。今日14日からは秋季練習が開始。5年連続Bクラスからの脱出に向け、濃縮度100%の内容にする。