阪神が雨中の乱戦を落とし、DeNAに逆王手をかけられた。悪条件の中、試合途中の中止を想定しながら、4回から継投に動いた。

 しかし鉄壁のリリーフ陣が乱調。同点で迎えた7回に桑原がまさかの6失点。9回にはマテオも3点を失い、相手打線を止められなかった。投手陣は合計13失点。金本知憲監督(49)は「いつ試合が中止になるか分からん状態だったから。早めにいかなアカンと思いつつも、9回までいったら、というのも両方考えないといけなかった。しんどい試合だった。考えることが多くて」と苦い表情で振り返った。

 シーズン中なら中止になるほどのグラウンド状態と雨だったが、試合は63分遅れで強行された。指揮官は「選手は見ていて気の毒で、申し訳ないというかね。おれがやれと言ったわけじゃないが、気の毒だった」と泥だらけのナインを思いやった。