レギュラーシーズン3位の楽天が、初戦黒星からの連勝で同2位西武を破り、CSファイナルステージ進出を決めた。楽天のファイナル進出は日本一になった13年以来。また、3試合制のプレーオフ、CSで初戦に敗れたチームが突破するのは、09年の中日以来史上3度目。

 楽天は初回、3四球で得た2死満塁のチャンスで、ウィーラーが内野安打を放ち1点先制。4回は1死二塁から、西武野上のワイルドピッチの間に、ウィーラーが二塁から激走で生還した。西武は5回、1死二、三塁で炭谷が犠牲フライを放ち1点を返す。楽天の先発美馬は4回2/3を投げ1失点で降板した。

 西武は6、7回と得点圏に走者を進めたが、楽天救援陣の前にあと1本が出なかった。楽天は8回にウィーラーのソロ、枡田の2ランでダメ押し。9回は守護神の松井裕が登板。浅村にソロ本塁打を許したが、リードを守りきった。

 梨田監督は「テレビや新聞を見て、初戦に負けると(ファイナルステージ進出は)難しいとあったが、みんな一生懸命にやってくれた。本当にうれしい」と最敬礼。パリーグ王者のソフトバンクとの対戦へ向け「シーズンでは五分(12勝13敗)。何とか頑張ってやっていく」と気を引き締めた。

 パ・リーグのCSファイナルステージは18日から、ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームで行われる。