広島が敗れ、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでの敗退が決まった。投手陣が粘れず、先制点を奪いながらも逆転を許した。試合後の広島緒方孝市監督(48)の談話は以下の通り。

 -今季が終わった

 緒方監督 こういう点差をつけられて、本塁打も5本打たれた。これだけ最後の最後まで勝利を信じてファンの方も声援を送ってくれた。今年こそ日本一という思いも。全力で頑張ったけど、その期待に応えられず、本当に申し訳ない。この結果は監督としての自分の責任。もっともっと勉強しないといけないことがたくさんある。思うことはたくさんあります。

 -選手は頑張った

 緒方監督 選手はレギュラーシーズンから優勝を勝ち取ってくれて、優勝した瞬間から、日本一という目標に向けて気を緩めることなく、ここに気持ちを向けて全力でやってくれた。このCSでも、いい守備、走塁が数多くあった。勝ち上がれなかったけど、決して下を向くことはない。

 -短期決戦の怖さ

 緒方監督 流れをつかむような戦い。勢いにつながるような戦いをしなくちゃいけない。それをするのが監督の仕事であり、采配であるところ。自分のなかで本当に悔しいし、この経験をしっかり来年に生かせるように取り組んでいかないといけない。

 -失った流れを取り戻せなかった

 緒方監督 去年のシリーズもそうだった。連敗につながってしまうということを痛感した。それを、はね返すだけの力をうちの選手は持っている。自分の采配で選手の力を発揮させてやれなかった。

 -DeNAとの差は

 緒方監督 シーズン通して戦って負け越した球団。打力の強さ、先発から後ろに掛けても力強い球投げる投手もそろっている。トータル的にも。特にこのCSというのは内野の守備を含めてミスがほとんど出なかった。流れを渡さないような、しっかりした野球をされた。ラミレスの采配もズバズバとこられた。

 -目標は日本一だった

 緒方監督 経験をどう向けていくか。自分のなかでも結果に対していろんな方向から的に当てて、もう1回、短期決戦を勝ち上がれるように、勉強していかないといけない。

 -選手には

 緒方監督 下を向く必要はないし、シーズンは優勝した。十分力はあるわけだから。こういう短期決戦で流れをつかむ、ひとつ、ひとつのプレーを感じてくれたとも思う。

 -明日から来季へ

 緒方監督 終わった瞬間から、来季への戦いは始まる。もちろん、厳しい戦いが続いて体をしっかり休ませる、コンディションを整える期間も設ける。またその期間のなかで、シーズンを通したいろんな反省課題が出てきているだろうし。その期間のなかで自分のなかで整理して、分析して。またそろって来季に向けてスタートを切りたい。