中日は予定通りに広陵・中村奨成捕手(3年)に入札、広島との抽選に敗れた。

 しかし続く入札では、最速155キロ右腕のヤマハ・鈴木博志投手(20=磐田東)の単独指名に成功。直前まで中村と二者択一の評価をしていた右腕の交渉権を獲得した。

 昨年は柳を引き当てていた森繁和監督(62)はゲンをかついで昨年と同じものも考えたというが、より色の淡い別の青色ネクタイを着用。結局、広島緒方監督より先に右手で選んだ紙は白紙だった。

 テーブルに戻ると苦笑いで紙をポンと置き、悔しさを示した。中村とは縁がなかったが、鈴木の交渉権を獲得すると、テーブルには笑顔が広がった。