「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が26日、都内のホテルで開催された。

 巨人1位の中大・鍬原拓也投手(4年)は、200勝投手になって親孝行を果たすと誓った。東京・八王子市の同大で会見。外れ外れ1位にも、中大の先輩で憧れの存在でもある阿部が所属する巨人からの指名に「小さいころから憧れていた、伝統あるチームに高評価で指名されてうれしい。阿部さんには投手のマウンドさばきや心構えを聞きたい」とほおを緩めた。

 母佐代子さん(48)に女手一つで育てられた。小遣いをもらった経験はなく、中学3年間は1つのグラブを何度も修理して使った。「他の人に比べたら裕福じゃなかった。母には我慢をさせて野球をやらせてもらった」。恩返ししたい一念でシンカーが武器の最速152キロ右腕に成長した。

 DeNA筒香との対戦を望み、目指す投手には巨人菅野を掲げた。「小さいころからしたかった親孝行が、やっとできる。まずは開幕1軍。200勝を目標にやっていきたい」と、大志を抱いてプロに飛び込む。