ソフトバンクのデニス・サファテ投手(36)が9日、正力松太郎賞を受賞した。外国人選手としては史上初めて。外国人監督では、05年のロッテ・ボビー・バレンタイン監督が受賞している。

 サファテは守護神として、今季66試合に登板し54セーブを記録。これまでの日本記録だった46セーブを大きく上回った。また、日本シリーズでも3試合に登板しシリーズMVPを獲得。日本一を決めた第6戦では、3イニングを無失点の好投でサヨナラ勝ちにつなげるなど、成績だけではなく精神的支柱としても大きな役割を果たした。

 ◆正力松太郎賞 日本のプロ野球の発展に大きな功績を残した故正力松太郎氏を記念し、1977年に制定された。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に、選考委員が選出する。受賞者は日本一に輝いた監督が多く、最多は第1回を含めて4度選ばれた王貞治氏。04年に米大リーグのシーズン最多安打記録を更新したイチロー(現マーリンズ)、13年にレギュラーシーズン24勝無敗で楽天の初優勝に貢献した田中将大(現ヤンキース)には特別賞が贈られた。