プロ野球の発展に大きく貢献した野球人に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が9日、都内で開かれ、ソフトバンクのデニス・サファテ投手(36)が選出された。

 05年にロッテ・バレンタイン監督が同賞を受賞しているが、外国出身選手の受賞は初めて。

 サファテはソフトバンク不動の守護神として54セーブを挙げ、シーズン最多セーブ記録を更新。日本シリーズでもフル回転し、11月4日の第6戦では9回からの3イニングを無失点に抑えMVPを獲得した。

 選考委員会の座長を務めたソフトバンク王貞治会長(77)は「この十数年(正力賞が)日本一監督という流れができていたのではないか。『もっと幅広く考えた方が』と議論した。最終的にはサファテの存在感、日本シリーズで3イニングのインパクトの強さ。5、10年後に振り返っても、今年(のプロ野球)は彼の力投じゃないか」と説明した。