阪神が新外国人の有力候補に挙げている韓国・ハンファのウィリン・ロザリオ内野手(28)に速攻アタックを仕掛ける可能性が29日、浮上した。助っ人の大砲獲得を今オフの最優先課題に掲げており、韓国球界で2年連続打率3割、30発、100打点以上を記録したロザリオは、理想的なスラッガーだ。今月中はハンファに保有権があるため、交渉解禁となる12月1日にも獲得交渉に動く見通しだ。メジャー球団や国内他球団も関心を示しており、素早くアクションを起こし、熱意を伝える。

 ロザリオは母国ドミニカ共和国のウインターリーグに参加する見通しだ。阪神は今季から楽天、オリックスなどでプレーしたホセ・フェルナンデス氏(43)を現地でのパイプ役としており、同リーグの情勢もチェックしてもらう方向だ。

 阪神は昨季のヘイグに続き、今季キャンベルも不発に終わった。13年ぶりのリーグ制覇に向け、長打力のある外国人の調査を続けていた。その結果、ロザリオを有力候補に浮上。他にも、ロブ・セゲディン内野手(29=ドジャース)らを候補にリストアップしており、最善を尽くす。

 ◆ウィリン・ロザリオ 1989年2月23日、ドミニカ共和国ブナオ生まれ。06年にロッキーズ傘下ルーキーリーグでデビュー。11年9月6日ダイヤモンドバックス戦でメジャー初出場を果たした。メジャー実働5年447試合中、捕手で323試合のほか、一塁で62試合、三塁で3試合出場。16年から韓国・ハンファでプレー。180センチ、99キロ。右投げ右打ち。