大洋(現DeNA)で通算201勝を挙げた平松政次氏(70)の野球殿堂入り祝賀パーティーが6日、横浜市内で行われ、球界関係者や経済界、政界などから約800人が集まった。平松氏は今年1月にエキスパート表彰で野球殿堂入り。冒頭のあいさつでは「(握手で)手が痛くなりました。たくさんの方々が遠くからもおいでくださり、ありがとうございました。野球に感謝、感謝」と言った。

 現役時代は「巨人キラー」として名をはせた。通算201勝のうち、51勝が巨人。「昭和33年に長嶋さんが巨人に入って大活躍した。小学校5年の時です。長嶋さんと巨人で一緒にやりたい。大きな大きな夢を持って進んでいきました」と野球に打ち込んだ。66年のドラフト直前には、巨人のスカウトから1位指名を打診されたが指名はなく、大洋入り。悔しさを胸に、代名詞のカミソリシュートを磨き、大投手になった。

 「振り返ってみますと、私の野球人生はまちがいではなかった。(高卒時に指名を受けた)中日には行かないで、日本石油に入り、巨人がドラフトしてくれなくて、大洋に入った。これがすべて殿堂入りにつながった」

 壇上では「結婚して41年間、言ったことがなかった」と洋子夫人に感謝の言葉を口にして、大きな拍手を浴びていた。