今季新人ながら10勝をマークしたDeNA浜口遥大投手(22)が12日、「JFA(日本サッカー協会)こころのプロジェクト『夢の教室』」で神奈川・大和市立つきみ野中学校を訪問。教壇に立ち、夢や目標を持つことの大切さを訴えた。

 「日本シリーズより緊張した」という浜口は授業後、報道陣に自らの夢を披露。「20年は今、明確にある夢の中で一番大きい。オリンピックに出たいです。一生に1度の自国開催になると思うので、しっかり結果を出して、呼んでもらえるようにしたい」と話した。

 そんな浜口だが順風満帆に来たわけではなかった。授業でも「中学では体が小さくて投手をクビになりました。試合にも全然出られない。高校では野球をやめようと思っていました」「大学2年の春に全国大会で準優勝したのに、秋にはリーグ戦すら勝てなくなった」などと挫折を告白した。

 挫折を乗り越え、夢を実現するために「目標をたてて、それに何が一番良い環境かを考えて選んでほしい。僕は高校で野球の強い学校に行ったわけじゃない。強い高校だったら(試合に)出られなかったかもしれない。良い環境というのは、自分が頑張れる環境」と力説した。【千葉修宏】