DeNA細川成也外野手(19)が高卒ルーキーとは思えぬパワーを見せつけたのは、春季キャンプだった。阪神との練習試合でいきなり本塁打。1軍出場は消化試合となった10月3日中日戦まで遠ざかったが、そこでまたしても規格外のアーチを描く。プロ野球史上61人目となるプロ初打席初本塁打。さらに翌日のセ・リーグ最終戦で連発し、チームが19年ぶりに出場した日本シリーズまで駆け抜けた。

 リーグ最終盤に1軍昇格してから、持ち前のパワー頼みではなく、打撃技術アップに取り組む。試合前練習では、小川打撃コーチとラミレス監督が尽きっきりで指導。「いつか必ずスーパースターになる」と断言するラミレス監督自らダイヤの原石の磨きをかけているのだ。オフはイースタン選抜の一員としてアジア・ウインターリーグに出場。「徐々に打撃フォームを崩されてしまった」と試行錯誤を繰り返す19歳。オフに苦しんだ分、2年目の飛躍につなげる。【DeNA担当 栗田成芳】