日本ハムからエンゼルスへ移籍が決まった大谷翔平投手(23)が行った25日の記者会見が、紅白歌合戦並みに注目を集めた!? 一夜明けた26日、会見の模様を生中継した各局の平均視聴率が判明。STVの18・2%を筆頭に、2桁台に乗せたのは3局もあった。

 会見の始まった午後6時台は、北海道内5局が横並びで札幌ドームから中継していた。平均視聴率をはじき出す時間帯や番組内での扱った分数も違うため、単純な比較、全体の数字の算出はできないが、5局の合計は55%。同時間帯で北海道内のテレビの大半が大谷で占拠された。

 NHKは通常の番組時間を10分繰り上げ、会見冒頭から生中継できる態勢を敷いた。HTBは午後6時15分から特別番組を編成するなど、各局が大谷の会見に合わせて番組を編成。STVでは午後6時40分ごろに瞬間最高視聴率が23・7%を記録。遠方ファンや荒天のため札幌ドームへ足を運べなかった人の目を、各局がシェアしながらテレビにくぎ付けにさせた形だ。

 国民的番組のNHK紅白歌合戦でも近年は平均視聴率が50%を超えない時代だが、大谷の注目度をあらためて示すような結果となった。エ軍入り決定後初の北海道凱旋(がいせん)、新天地のユニホーム姿も国内初披露して、ファンへの感謝の思いを伝えた約1時間。道民にとっては、何ものにも代えがたい最高のクリスマスプレゼントとなったようだ。