阪神片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(48)が6日、第2のプロ野球人生の導き手となった星野氏の死を悼んだ。大阪市内で行われた母校・PL学園(大阪)硬式野球部OB会に出席する前に訃報を知り、絶句。「星野さんが監督だったからぼくがタイガースに来たのは間違いないです」と16年前を思い起こした。

 01年オフに日本ハムからFA宣言。同年12月17日に阪神監督に就任したのが星野氏だった。受諾直後の同19日に星野氏はFA交渉に出馬。都内のホテルで昼食をともにしながらの会話が「阪神片岡」誕生を決定づけた。2季目の03年にリーグ制覇。「優勝を決めた試合で本塁打も打てたし、記憶にも残っています」と野球人生を飾る思い出をつくった。「野球の厳しさをもう1度教えていただいた。(まさに闘将、と聞かれ)そのとおり。白か黒か、いいか悪いか、はっきりされていた」と闘将・星野を語る言葉はつきなかった。【堀まどか】