阪神の新外国人ウィリン・ロサリオ内野手(28=韓国ハンファ)の初実戦が、近年の新外国人では最も早い2月7日の紅白戦になる可能性が出てきた。金本監督らが8日、西宮市内で合同スタッフ会議とコーチ会議を行い、2月の沖縄・宜野座キャンプの方針などを確認。指揮官が「わりと早めに紅白戦に出るかも分からん」と見通しを語った。

 「郷に入れば郷に従う」方式で開幕へと向かわせるプランだ。金本監督は「もちろん、本人の意向に沿います」と配慮しつつも「慣れなあかんから。一塁を予定しているから投内連係もあるし、日本の投手に少しでも早く慣れるに越したことはない」と説明した。

 ロサリオは大リーグ通算71本塁打で、昨季まで韓国球界で2年連続の30本塁打を放った実績がある。金本監督もこれを買って「真面目な選手だから(体重を)絞ってくると思うけどね。言えばちゃんとやる選手らしいから」と信頼を寄せるが、一方で「結構、太っているから。あれから絞らないといけない。そういう指示は出そうと思っている」とした。体重オーバーにならないよう、練習メニューも管理していく方針だ。

 阪神と契約を結んだ昨年12月、球団発表の体重は100キロだった。沖縄では飛距離だけでなく、シェイプアップしたシルエットにも注目だ。指揮官は「問題なければ(試合に)出たほうがいいんじゃないかな」と続ける。

 2・7発進なら10年マートンの2月13日よりも早い。韓国ではキャンプ中の夜間練習に参加するほど研究熱心で、配球の読みも的確だったという。早く仕上げてドッシリ構え、日本野球にも適応していく。【酒井俊作】