今年の野球殿堂入りが15日、東京都内の野球殿堂博物館で発表され、競技者表彰のプレーヤー表彰として、1492試合連続フルイニング出場のプロ野球記録を持つ阪神の金本知憲監督(49)らが選ばれた。

 金本監督は「驚きと喜びが交錯している。僕でいいのかなと思う」と恐縮しつつ、殿堂入りにまつわる縁を語った。

 幼少期に野球を始めるきっけかになった親戚の男性から「野球というスポーツは切りがない」と言われたという。プロ入りやレギュラー獲得、名球会入りの先に殿堂入りがあることを教わり「とにかくそこに向かって頑張れ」と声を掛けられた。この男性は昨年亡くなったといい「言葉どおりになるよね」。

 同時に殿堂入りした松井氏と原氏についても言及。自身と同じ2012年に引退した松井氏の顔を思い浮かべながら現役時代は練習したこともあったといい「目標でもあった」。また、中学2年のときに初めて買ってもらったグラブが「原モデル」だったことを明かし「非常にご縁のある1日ですね」と感慨深げだった。

 現在は監督の立場だが、野球界の将来にも目を向けた。「今はチームを勝たせることしか頑張れないけれど、人生はまだまだ先が長い。殿堂入りにほっとせず、野球界のためにできることがあれば協力して、野球界の発展のために頑張ろうと思う」と話した。