DeNAが、今季からプロ野球史上初めてとなる「チーム付き英語教師」のポストを新設した。球団スタッフの英語力向上のため公募し、数学の元高校教師の平川ブライアン氏(42)が就任した。シーズンを通してチームに同行し、いつでもどこでも英会話教室を開催。宜野湾キャンプから始まり、スタッフの一部が受講中だ。球団は将来的には選手にまで広げる考えで、日本にとどまらず、国際色豊かなチームを目指す。

 ◆過去の外国語対策 ロッテは94年オフ、選手会主催のゴルフコンペで参加選手に英単語参考書を配布。翌年のバレンタイン新監督らの指導体制を考えてのもので、選手が自主的に英語を勉強した。11年巨人は春季キャンプで英語を交えた守備練習を実行。当時の原監督は二塁を「ツー」ではなく「トゥ」と、ネーティブな発音を選手に要求した。また、02年オフに日本ハムに就任したヒルマン監督は関係者からプレゼントされた「ドカベン」を熟読。漫画から日本語と日本野球を学び、新任初年度のシーズンに備えた。