ガチで活躍するので、リアルに共演お願いします! 4日、ヤクルトの浦添キャンプを、ファンクラブ名誉会員の出川哲朗(53)がテレビ番組のロケで訪問した。武相(神奈川)の後輩でドラフト4位塩見泰隆外野手(24=JX-ENEOS)に「1軍出場でバラエティー番組共演」「1軍安打でのりセット贈呈」を約束。先輩の激励を受け、塩見も激戦の外野手争いに割って入っていく決意を新たにした。

 緊張感に包まれた練習直前の室内練習場に、スイカのヘルメットをかぶった出川とアンガールズ田中が姿を見せた。静かに隅に移動する視線が、きょろきょろ動いていた。1月の入寮時に出川の実家が販売するのり「元気のりのり」を持参した武相の後輩・塩見を、ひそかに探していたのだ。その後の収録では小川監督に「後輩を使ってくださいよ! ちょっと穏便に…。あ、違った、忖度(そんたく)してください」と猛アピール。監督から「出川枠ね」と了承? を得た。

 練習中の塩見とは対面できなかったが、愛情あふれるメッセージを残した。

 出川 リアルにありがとうと伝えてください。入寮の時にのりを持ってきてくれたり僕の話をしてくれた。1軍に出たら、必ずバラエティーで共演しましょう! のりは1軍で安打を打ったらセットを贈ります。

 先輩からの“にんじん”に、塩見のテンションが“やばいよ~”というぐらいに上がった。「のりも欲しいです! 共演できるように頑張ります! 励みになるし、ありがたいです」と感謝。「出川さんは面白い空気を作るのが武相っぽい感じがして好き。僕はいじられ役…ではないですね。まだ入ったばかりなので」と、初々しく笑った。

 グラウンドでは遠慮なく持ち味を発揮中だ。快足自慢で、20メートル走ではチームトップの2秒7をマークした。外野は7年ぶり復帰の青木宣親外野手(36=メッツFA)とバレンティンは決定的。残る1枠を雄平、坂口、上田、山崎らと争うが、塩見は唯一の右打者だ。河田外野守備走塁コーチは「右打ちで守れて、打撃も小力がありそう。もう少し落ち着いてできるようになれば」と期待。小川監督も「パワフルな走りをする。プロの投手相手にどう対応するか早く見てみたい」と、8日の紅白戦初戦から起用する方針だ。

 多くの期待を受け、塩見は「リアルに頑張ります!」と宣言。先輩のように体当たりでレギュラー争いに飛び込み、夢の共演を実現させる。【浜本卓也】