7日デビュー内定! 阪神の新外国人ウィリン・ロサリオ内野手(28=韓国・ハンファ)がチーム初実戦となる7日の紅白戦(宜野座)でデビューすることが4日、確実となった。第1クール最終日のこの日はフリー打撃で推定飛距離145メートル弾も披露。金本監督が今季の3割30本100打点を期待するほど、助っ人の調整は順調そのものだ。

 スタンドの数人からスタンディングオベーションでたたえられた。ロサリオが滞空時間の長いアーチを、左翼後方にある防球ネット最上部まで届かせる。推定飛距離145メートル。宜野座球場全体が一気にザワつき、観客席に座っていたオジイが思わず立ち上がって拍手した。

 この日のフリー打撃ではダウンジャケットが必要な寒さの中、半袖のまま51スイングで柵越え15本。バックスクリーン直撃弾も3本を数えた。第1クール4日間を終え、R砲は「いいクールだったね。寒いので風邪をひかないように気をつけるよ」とニッコリ。状態の良さは明らかで、プランの1つにあった通り、チーム初実戦の2月7日紅白戦で「虎デビュー」を果たすことが確実となった。

 片岡ヘッド兼打撃コーチが「今のところ(7日に)打席に立たせようと予定している。本人もその気」と説明。指名打者として先発する方向だ。7日紅白戦には藤浪も登板する予定となっており、いきなりのロサリオVS藤浪がいよいよ現実味を帯びてきた。

 順調に調整を進めるR砲に対し、金本監督の評価も当然高い。「想像通りですね。あれだけ振れているし、一塁守備もグラブさばきがうまい。何より、すごく考えて試合に挑むタイプなので、クレバーな打者かなと思います。(監督就任後の野手助っ人は)ヘイグ、キャンベル、ロジャースで4人目ですか。その中では一番、振れますね。一番、パワーもあります」。期待する数字を問われると「やはり3(割)、30(本)、100(打点)ですね」と力を込めた。

 前日3日にはナインの前で歌声も披露したようで、その場にいた糸井は「歌、うまいよ!」と興奮気味に証言した。早くも仲間に溶け込み、チーム初実戦での出場も内定。少し怖くなるぐらい、とんとん拍子でサクセスロードを進んでいる。【佐井陽介】