中日松坂が8日、阪神藤川との“共闘”を宣言した。前日7日に沖縄県内で食事を共にし、同学年トークに花を咲かせたことを明かした。同じく高校からドラフト1位でプロ入りし、メジャーを経験して日本復帰した親しい間柄。刺激を受けて、復活への思いを新たにした。数人での会食の中で「お互い、いい年だから無理しないようにしよう」と笑いながら、健闘を誓い合ったという。

 松坂にとっては頼れる存在だ。藤川の渡米した13年から2年間、メジャー所属期間が重なった。「メッツで中継ぎになったとき、球児に(調整法などを)相談したこともある」。藤川はカブスで右肘手術を受け、15年途中の四国IL高知移籍を経て、阪神に復帰。昨年は52試合、防御率2・22と復活した。

 「球児の元気に投げている姿を見て、僕も同じところ(1軍)に立ちたいと思いました」。ソフトバンク3年目も右肩の故障で苦しんだ男にとって、どん底からはい上がった藤川の姿は希望になった。復活ロードを歩む松坂が、盟友から大きな力を得た。【柏原誠】