巨人岡本和真内野手(21)がオープン戦1号を放った。8回無死、ロッテ永野の内角低め139キロの直球をすくい上げる。ライナー性の打球は左翼スタンド中段へ。オープン戦出場4試合目での1発は昨年の5試合目を上回る自己最速弾。「強いスイングを意識しました。今までなら引っかけてファウルかサードゴロだったのが、うまく打てたかな」と手応えを口にした。

 今年から変わった背番号「25」が背中を押す。昨年まではBC栃木入りが決まった村田の番号。入団決定のニュースを知り「番号をつけさせていただいて、今までみたいに大半を2軍にいるようなことはしてられない」と奮い立った。昨年は開幕1軍スタメンをつかんだが、4月中旬に2軍落ち。今年は「1年間通して1軍にいたことがない。しっかり今年こそはという思い」と1軍定着を第1の目標として捉える。

 キャンプでは松井秀喜氏から直接指導を受けるなど期待値は高い。待ちわびた1発に高橋監督は「一番難しいことですけどね。でも、そういうのが打てる打者ですから」と評価し、岡本は「1回だけでは意味がない」と気を引き締める。1軍生き残りへアーチをかけ続ける。【島根純】