開幕1軍どころかレギュラー候補!? 途中出場したオリックスのドラフト8位山足達也内野手(24=ホンダ鈴鹿)が2打数2安打1打点とアピールした。これでオープン戦12打数6安打、打率5割ジャスト。福良監督は「ずっといいですよ。どこで使おうかな。そういうレベル! レギュラー争い!」と、うれしい悲鳴を上げた。

 身長174センチと大柄ではないが、勝負強さとパワーがある。4回に代走で出場すると、6回無死二塁の第1打席、斉藤大の9球目チェンジアップを左翼フェンスにぶち当てる適時二塁打。8回にはワグナーの8球目直球を「振り負けないように始動を早くした」と、右中間を真っ二つ。快足を飛ばして三塁に到達した。

 走塁改革を掲げるチームにあって、50メートル走5秒8の韋駄天(いだてん)は大きな武器になる。本職は二遊間だが、この試合では「人生で初めて」という一塁守備。首脳陣も起用の可能性を広げようと思案中だ。

 大阪桐蔭では阪神藤浪、オリックス沢田の1学年先輩。社会人時代は東海地区のトヨタ自動車・源田(現西武)とも、しのぎを削った。「まだまだ」と謙遜するが、名門でもまれた山足が、開幕レギュラーをつかむ可能性はゼロではない。【桝井聡】