超人欠場でヒヤリ…。阪神糸井嘉男外野手(36)が24日、オリックス戦(京セラドーム大阪)を欠場した。試合前練習はフリー打撃など軽いメニューにとどめ、早々とグラウンドから姿を消した。阪神移籍1年目の昨季に左太もも裏や右脇腹を痛めており、異変があったなら一大事…。虎党でなくとも気になる欠場だったが、試合後、片岡ヘッド兼打撃コーチが「臀部(でんぶ)の張り」と説明した。

 「大事を取って。いま休んだから、どうこう言う選手じゃない」。前日23日の同カードは1番右翼で今季初めてフル出場し2安打。今日25日のオープン戦最終戦出場について同コーチは「痛みが取れていればね。今日は大事を取ったということ」と話した。軽傷の見立てだが、当日の回復を確認してから判断する。

 キーマン糸井を欠いたこの日、本番まで1週間を切ったが、打線を覆う霧は晴れなかった。1回に2点を奪ったが、2回以降はルーキー左腕の田嶋に打線が沈黙。「スミ2」で、5安打にとどまった。試合後に行ったミーティングについて問われ、金本監督は「勝ち負けじゃなく、ちょっと、ストレートをとらえきれてない」と渋い表情だ。25日でリハーサルは完了。指揮官は「最後、いい形で終わりたい」と前を向いた。【酒井俊作】