大商大が1敗から神院大に連勝し、勝ち点を2とした。

 先発の大西広樹投手(3年=大商大高)が7回5安打1失点と試合を作り、打線は今秋ドラフト候補の4番太田光捕手(4年=広陵)を中心に17安打11得点と、投打がかみ合う試合展開になった。

 大西は前日22日の2回戦で8回115球を投げ抜いており、連投となったが「体のキレも昨日より良かった。筋肉痛が少しあったぐらい」。前日に続いて最速147キロをマークするなど、103球の熱投を見せた。前日の試合中にすでに富山陽一監督(53)から、勝ったら連投と言われており準備万端だった。「2戦連続でいって負けたら、監督さんの顔を立てられなかった。監督さんの顔を立てられて良かった」と話した。

 プロ注目の4番太田もこの日4打数3安打と暴れた。3回の第2打席では中飛となったものの、フェンス手前までの大飛球。6回の第4打席では人生初の申告敬遠を受けるなど、集まった巨人、中日ら6球団のスカウトの前で猛アピールした。

 昨秋は10戦全勝と圧倒的な強さで優勝したが、今季は第1節の大経大戦で1勝2敗と、14年秋以来となる最初のカードを落とした。第3節の2戦目で龍谷大に敗れ1勝1敗となった夜、メンバー全員が丸刈りにした。「チームとしての雰囲気がすっきりしなかった。何かを変えないといけないと思って、これしか思い浮かばなかった」と主将太田の発案で4年生が丸刈りに。その姿を見た下級生が自然に続いた。

 「自分らの中で気合が入った。この気持ちを忘れないでやっていこうと思います」と大西。3季連続優勝へ、大きな1勝となった。