星槎道都大は延長12回の末、6-5で北海学園大にサヨナラ勝ちした。先発で今季初登板したプロ注目の左腕、福田俊(すぐる、4年=横浜創学館)は7回2/3を9安打5失点と打ち込まれた。最速148キロのエースは「ダメダメ。点数をつけるならば10点です」と苦い表情だった。

 ブルペンから調子が悪く、初回から2四球と制球が定まらなかった。その後は暴投で2失点。6、8回には高めに浮いた球で本塁打を浴びた。チームは前日(4月30日)の北大戦でサヨナラ負け。「エースとして勝たないといけないと思った」と気持ちが先行してしまった。

 昨秋の明治神宮大会では強豪に好投。準優勝の立役者となり、注目を浴びた。この日はバックネット裏からプロ7球団が見守った。本調子ではない内容でも複数のスカウトが「これから楽しみ」と口をそろえた。次の登板に向け「全体的に甘かった。できることからやって修正したい」と気を引き締めた。【西塚祐司】