中日松坂大輔投手が、阪神戦で2勝目を挙げ、日本プロ野球では節目の110勝目となった。

 今季2度目のお立ち台とあって話すコメントも余裕が出てきた。「1勝目を挙げたのもナゴヤドームで2勝目もナゴヤドーム。たくさんの人にきてもらってさらに気持ちがいい」。詰めかけた3万6180人のファンからも歓声が上がった。

 5回まで6三振を奪う快投で1安打投球。6回1死一塁から糸原に適時二塁打を浴びたものの、6回を投げきり3安打1失点の好投だった。

 前回先発した13日の巨人戦(東京ドーム)では3回途中に右ふくらはぎの張りを訴えて降板。大事には至らなかったものの、周囲の不安を一掃する今季初の中6日登板でカードの勝ち越しに貢献した。

 「前回アクシンデントで早いイニングで交代したけど、中6日は問題ないと。僕は大丈夫だと思っていた。最初の3点で非常に楽にゲームに入ることができた。状態はあまり良くなかったけど、ここ何試合かカットボールだけは信用できるボールなので、それを軸にゲームを作ることができた」(松坂)

 打っても3打数2安打で非凡な打撃センスを発揮した。「監督からも打撃を期待されて獲ってもらったのでやっと打つことができて良かった」。2安打放っている後輩柳からは「僕2本打ってます」といじられ? 「やっと追いつけて良かった。投手陣のし烈なヒット争いにも注目してみてほしい」(松坂)と自虐ネタをちょっぴり交えてジョークを飛ばす余裕も見せた。

 次戦に向けて「僕はここ(ナゴヤドーム)で投げると思うので勝てるように頑張りたい」と29日以降の交流戦での3勝目に意欲を見せた。