阪神が貧打地獄から抜け出した。3回に二塁山田哲の2度の失策から先制の2点を刻むと、不振だったロサリオが左翼へ4号2ランを放ち、糸井も2者連続となる7号ソロを右翼に架け、一挙5点を奪った。打線も久しぶりに爆発。試合前まで、6日中日戦から12試合連続1桁安打で、20年ぶりの窮状だったが、この日は13試合ぶりに2桁安打に達した。

 金本知憲監督(50)は「もともと、相手のミスからもらった点でしたけど、そこからつけ込めた点では良かった。ロサリオも久しぶりというか、スカッとする当たりで糸井も続いてくれた。あれで、ちょっと雰囲気が変わった気がしますね」と話した。

 倉敷は95年の開場以降、阪神と相性がいい。この日の白星で25勝14敗1分けの好成績だ。03年阪神優勝監督で、1月に亡くなった星野仙一氏の故郷。チームの功労者に勝利をささげた格好だ。2連敗で食い止め、巻き返したい。