パ・リーグの首位を走る西武と2位日本ハムのゲーム差は3。日本ハムと5位ロッテのゲーム差も3。各チームとも流れひとつ、上位は射程の中にある。

 交流戦まで残り5戦。いい流れで節目を迎えたい。23日は日本ハムとロッテの11回戦が行われる。日本ハムの先発は上沢直之投手(24)。前回16日の西武戦では、強打の“山賊打線”を4安打に封じ、自身4年ぶりの完封で4勝目を挙げた。

 序盤に140キロ台後半の直球で押しておいて、中盤から持ち球のカーブを効果的に使い、緩急をつけた。試合後は「(直球の)イメージをつけられた。首位を走っているチームに1-0で完封。自分でもビックリ」。登板前日の22日には「むしろ次の登板が怖くなる。次が期待されていると思うので。先頭打者を切りながら、しっかり勝負出来たら」。西武戦で許した2、5、9回の先頭出塁を注意点に挙げた。

 ロッテは今、開幕してから最もチーム状態がいい。4連勝は今季の最長。チームの本塁打数は17本で12球団最少も、角中が11日に胸椎骨折から復帰し4番に入ると、打線にいい循環が生まれた。同2位の45盗塁が攻撃に絡むと、長打はなくとも複数得点が望める。

 投手陣は涌井、石川、ボルシンガーの先発陣がそろって4勝。深いイニングまで投げ、チームに勝つ可能性を与えている。気づけば借金2。交流戦前に完済のチャンスが生まれた。

 好調チームと好調右腕の対戦は、ZOZOマリンで午後6時15分プレーボールだ。