日本ハムが、またもシャットアウト負けを喫した。ロッテ10回戦(ZOZOマリン)で打線が3安打に抑えられ、今季8度目の0封負け。最近7試合で4度目の屈辱となった。特に3番近藤健介捕手(24)の不振は深刻。故障から復帰後の6試合は22打数2安打、打率9分1厘と苦しむ。打線全体も調子が底打ち状態で、交流戦前のラストウイークはチームにとって最初の正念場となりそうだ。

 あっさりと最終9回の攻撃も終わってしまった。3番近藤から始まるクリーンアップが、ロッテ守護神の内に3者凡退で打ち取られた。日本ハム打線はわずか3安打に封じられ、最近7試合で4度目となる0封負け。栗山監督は試合後、悔しさを一気に吐き出した。「ごめん。本当に申し訳ない。(好投したマルティネスを)見殺しだよ。知恵がない。(ロッテ石川に)いい投球をされている中でもマルちゃんが、あれだけ頑張っている。監督の知恵不足」。自らを一刀両断して、現実を受け止めるしかなかった。

 打線は底の状態を抜け出せていなかった。20日楽天戦で7得点も、休日を挟んで調子は逆戻り。特に深刻な状態なのは不動の3番・近藤だ。この日も4打数無安打。打率4割超えで面白いように安打を重ねた姿が、今はない。右ふくらはぎ筋挫傷から戦列復帰して6試合で、放ったのは2安打のみ。試合後の近藤は「まだまだ(ボールが)見えていない部分もある。(修正で)何をやったらいいか分からない状態。こんな長い不調で…」と、悩める胸中を吐露した。

 6回2死から1番西川、2番大田の出塁で迎えた好機、近藤は三ゴロに倒れた。ポイントゲッターであり、チャンスメーカーでもある打線の肝が機能低下すれば、得点力は落ちる。もちろん、ロッテ石川の出来も良かった。好投手を相手に簡単に得点は望めない。それでも栗山監督は「相手のこと(評価)は言うことではない。結果的に打てなかった」。4週連続6連戦は、厳しいスタートとなった。今は、早く目の前の壁を完璧に打ち破る打線に戻ることを、待つしかない。【木下大輔】