つば九郎とマーくんが、開幕前に“交流”した。日本野球機構(NPB)は28日、都内で、29日に開幕する「日本生命セ・パ交流戦」の開催概要会見を行った。

 会見には、交流戦のイメージキャラクターであるアルパカのセカくん、パカくん、セパコちゃんに続き、ヤクルト・つば九郎とロッテ・マーくんの球団マスコットが登場した。

 いつものごとく、悠然と壇上に現れたつば九郎。「こうりゅうせんで たいはいしちゃう そだねー」と、まるで神宮で恒例となっている「今日のひとこと」のようなフリップ芸を披露した。

 昨年、交流戦最下位に沈んだヤクルトのまさかの自虐ネタに、回りのマスコットたちの動きはピタリと止まり、不穏な空気が流れる。

 司会者から「自虐ネタですね」と突っ込まれるが、本人(鳥?)はどこ吹く風。さらにフリップをくるりと裏返すと「ちなみに きょねんのせいせき 5しょう12はい その前から 10れんぱいをふくむ 6勝 12はい…」とリアルな数字を明らかに。マスコットはどん引きとなり、司会者に「この空気どうしてくれるんですか」と問われるも、表情ひとつ変えなかった。

 さらに意識する相手については「きよみやくん まけないぞ」となぜか28日に2軍降格した日本ハム清宮を指名。司会者が「2軍に落ちてしまいましたけれど…」と言葉をはさむと、待っていましたとばかりにフリップを裏返し。「もしくは いにえすた」とスペイン1部バルセロナから年俸約32・5億円の巨額契約でJ1ヴィッセル神戸に移籍したスペイン代表MFイニエスタを挙げた。司会者から「つまり、遠回しに(親会社の)楽天を意識しているということですよね?」と“キラーパス”を受けると、つば九郎はその通りとばかりに、うんうんと大きくうなずいた。

 一方、元気よく登場したマーくんは「交流戦8連パ中」とパリーグの強さを王道にアピールした。しかし意識する相手は、なぜか巨人の「野上選手」。その心は…「おく様が、元モーニング娘。」とこちらも珍回答。司会者が理解に苦しむ間、隣のつば九郎は、モーニング娘。のヒット曲「LOVEマシーン」のダンスでノリノリ。

 球団マスコットはどちらも司会者が言葉をかむ度に突っ込みを入れるなど、息はぴったり。人気者のマスコット同士、通じ合っているようだった。

 ヤクルトとロッテは、開幕カード(神宮)で対戦する。