日本ハムが本塁打攻勢で快勝し、首位西武に肉薄した。号砲を鳴らしたのは大田だ。3-3の5回。左中間へ勝ち越しの11号ソロ。「最近打てていなかったので、いいところで打てた。ワンスイングで決められて良かった」。18試合81打席ぶりのアーチ。強打の2番が久しぶりに本来の姿を見せると1点リードの7回にクリーンアップが続いた。

 まずは「すし男」こと3番レアードが左中間へ11号ソロ。「フルカウントになったので直球に絞って思い切り振りにいった。変化球が来ていたら三振していたかもね」とご満悦。そして、主将の4番中田は「反応で自分のスイングが出来た」と左翼席へチームトップの13号ソロで続き、接戦ムードにケリをつけた。

 2軍で本塁打を量産する清宮の兄貴分たちが、頭脳と本能と技を駆使しながら貫禄の3本塁打。これでチームは13年ぶりの10試合連続本塁打と打線は好調だ。栗山監督は「1つ大きな、チームにとっては力」と破壊力十分のアーチ攻勢を評価。貯金は2年ぶりの2桁「10」に到達。ついに西武とのゲーム差もなくなった。指揮官は「それは全然関係ない」と話すが、着実に首位奪還の瞬間は迫っている。【木下大輔】