ソフトバンク千賀滉大投手(25)が1発に泣いた。

 昨年までホークスに在籍していた中日松坂との投げ合い。2回に両チーム1点ずつを取り合い、緊迫した展開になるか、と思われたがベテラン松坂の粘投とは対照的に千賀は早々とマウンドを譲ってしまった。

 4回だった。1死後、2連続四球を与えるとマウンドには若田部投手コーチが足を運んだ。「両方のふくらはぎと股関節がつった」と、千賀はスタスタと三塁側ベンチへ歩いて行った。慌てて若田部コーチもベンチに戻って工藤監督に説明したが、思わぬハプニングに工藤監督もベンチで両手を広げるジェスチャーを見せたほどだった。治療後、千賀はマウンドに戻ってきたが、1死一、二塁から打席に迎えた高橋に初球を右翼へ運ばれ痛恨の3ランを被弾。その後も京田の適時打など、この回4失点。4回66球を投げ終えたところで交代した。

 「せっかく1-1の試合だったのに。(高橋のホームランは)あれはやっちゃダメ。あれは最悪」と唇をかんだ。松坂との投げ合いも、早期降板。「大輔さんがグラウンドにいるのを見るのは初めてだった。有意義な時間になると思っていたのに…」と、悔しさをにじませた。