宮崎愛にあふれる宮崎産業経営大(九州南部)の右腕・杉尾剛史投手(3年=宮崎日大)が、チームを初出場初勝利に導いた。

 先発した杉尾が、22回目の出場となった創価大(東京新大学)相手に8回4安打2失点。10三振を奪った。三輪正和監督(54)は「正直本当なのかなと。彼(杉尾)が、一番ナイスピッチングをしてくれた」とたたえた。

 杉尾の左手にはめられた黒いグラブは宮崎和牛の皮製。宮崎県のシルエットの刺しゅうもされている。宮崎日大3年時に、夏の甲子園に出場するも初戦敗退し「宮崎県民の期待に応えられなかった」と悔いが残った。地元宮崎で野球を続けたいと宮崎産業経営大に進学。自らの手でチームの歴史を変えた。