九産大(福岡6大学)の横田翼外野手(4年=大牟田)が、東洋大(東都)を相手に2本塁打を放ち8強入りに貢献した。11日の東海大戦は最速154キロの小郷から適時打、この日は同153キロの梅津から2発。就職活動でも大きなアピールとなる2戦連続の「剛腕打ち」だった。東洋大は東都勢で大会初のコールド負けを喫した。

 「就活中」の9番横田が猛アピールのドラフト1位候補打ちだ。5点リードの7回2死一塁。東洋大・梅津の5球目の直球を振り抜いた。「当たった瞬間、ふわっとしました」。7回コールド勝ちを決める2ラン。5回にも右翼へソロを放っており、プロ注目の右腕から2打席連続本塁打。「気持ち良かった。観客の方も結構多くて、幸せだなと思いました」と笑った。

 先発の最速151キロ右腕・上茶谷からは、2回の第1打席で四球。最速159キロ右腕・甲斐野が登板する機会すら与えなかった。「九州男児は九州で野球をせないかん」という大久保哲也監督(55)の言葉を聞いて、九産大進学を決意。卒業後も野球を続けたいと考えているが、まだ社会人野球などから声はかかっていない。11日の東海大との1回戦でも、最速154キロの小郷賢人投手(2年=関西)から適時打。就活打は続きそうだ。【磯綾乃】