オリックスの持ってる男アルバースが5回1/3を投げ5安打2失点でリーグトップタイの9勝目を挙げた。序盤からテンポよく山賊の異名を取る西武打線を料理。6回途中で連打を浴びて降板したが、黒木、吉田一、山本、増井とリリーフ陣がゼロのバトンをつないで白星を手にした。雨天中止の影響などで中13日の登板だったが「不安もあったけど、自分としては思ったところに投げられた」と納得の内容だ。

 球団の助っ人では96年の日本一に貢献したフレーザー以来の7連勝。12試合に先発して黒星は4月25日の日本ハム戦だけと勝率は9割。福良監督もフレーザーの名前に「ずいぶん昔やね」と笑いつつ「勝ち運を持ってる。リズムがいいですから」とチームの勝ち頭をたたえた。練習にも真摯(しんし)な姿勢で取り組む左腕は「彼らがいなかったら勝ちが付いていない」とリリーフ陣に感謝。今季加入のマジメ助っ人が、投手陣をけん引している。