巨人が守護神に勝ち試合を破壊された。個々が役割を果たし、2点リードで最終回を迎えた。だがカミネロが崩れた。1死から平田に高めのカットボールを被弾。続く高橋にも落ちないフォークを右翼フェンス最上部直撃の二塁打。ベンチが今季初めてイニング途中で降板させ、沢村を投入した。だが流れを止められず、3連打によるサヨナラ負けで5連敗を喫した。

 高橋監督は「今ある最善のパターンで、こうなったので我々の采配ミス。カミネロが不安定かなというところで(沢村を)選択したが、どちらにしても選択ミス」と受け止めた。カミネロは今季2度目のセーブ機会失敗も、防御率5・79と日常的に安定感がない。助っ人は「失投がああいう結果につながった。アップダウンは起こるが、次の日に立ち上がって全力を尽くすことが大事」と口にした。

 だが守護神の地位維持は微妙。高橋監督は配置転換に「考えなくちゃいけない」と含みを持たせた。借金は今季ワースト6で5位へ降下。再建は容易ではない。【広重竜太郎】