巨人が勝利の方程式を再編し、連敗を5で止めた。前夜は守護神カミネロが今季2度目のセーブ機会失敗で悪夢のサヨナラ負け。助っ人右腕は球場入りしたが、今季初めて登録抹消となった。昨季も1度抹消されたが、クルーズ昇格の外国人枠を空けるための措置で、不振では来日後初めてとなった。

 3点リードの7回。ベンチは好投の内海をスパッと代え、百戦錬磨の上原を投入。開幕は方程式の一角で迎えたが、4月中旬に不振で勝ちパターンから外れていた。だがここ10戦で2失点と安定した投球を続け、久々に方程式に加わった。直球の精度が高まり、3者凡退で切り抜けた。「ゼロならそれでいい。どういう状況でも抑えないと信頼と信用を取り戻せない」と仕事を果たした。

 8回は前日に9回途中のピンチから登板も、サヨナラ負けで敗戦投手となった沢村。150キロ超の速球と鋭い高速フォークで3者凡退を続けた。「昨日やられているので、やられたらやり返さないといけないと思っていた」とリベンジを果たした。

 新守護神はマシソンが指名された。3連覇した14年には30セーブを挙げた右腕は危なげなく試合を締めた。「昨日悔しい結果だったので3者凡退でうれしいです」とチームの思いを代弁した。

 高橋監督はカミネロを配置転換ではなく、2軍に降格としたことに「少し状態を上げることの方が先決なのかな」と説明。「リードした試合をこういう形で勝っていかないといけないなと思う」と新方程式に期待した。