横浜の監督就任1年目の98年に、チームをリーグ優勝、日本一に導いた権藤博氏(79)が試合前のセレモニアルピッチを行った。

 リーグ優勝を決めた同年10月8日阪神戦でのビジターユニホーム姿でマウンドに登場。場内アナウンス前に投じてしまうハプニング? もあったが、ラミレス監督相手の1球に、スタンドは大きな歓声に包まれた。

 権藤氏は「現役や監督の時は、マウンドに堂々と上がっていけたけれど、このようなセレモニーとなると所作が分からず、緊張しました。(98年)当時、もちろん日本シリーズでも負けられないとは思いましたが、まずキャンプの時から狙っていたのは、100%リーグ優勝だったので、甲子園で優勝した時は本当にうれしかったです。今はクライマックスシリーズができ、昨年も日本シリーズに出ることができて、ある意味当時に近づいたと思います。やはり完全優勝を勝ち取ってもらいたいです」とエールを送った。