清宮にやられた。広島中村奨が、全ウの「8番捕手」で先発出場。打撃は2打席無安打に終わったが、守備では5回まで全ウの投手陣をリードし1失点に抑えた。ただ、唯一の失点は4回。ともに高校日本代表として戦った清宮に浴びたソロだった。「間近で見ていましたけど、すごいなと思いました。いい刺激をもらいました」。思わず苦笑いを浮かべた。

 2打数無安打に終わった打撃よりも、2つの盗塁を許した守備を猛省した。「ふがいない。悔しいですね」。2回、ヤクルト村上に許した二盗は握り損ない、3回は球が抜けた。「課題としてやっているのに、大事な場面でできなかった。練習が足りない」。反省の弁が口をついて出た。12球団の若きスター候補たちと戦った舞台は苦いものとなったが「この経験が無駄になってはいけない。これからに生かしたい」と、19歳は懸命に前を向いた。